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車椅子バスケットボール
車椅子バスケットボールは、一般のバスケットボールとどこが違うのでしょう。
コート コートの広さはもちろんフリースローライン、3ポイントラインともに一般成人のバスケットボールと同じです。
またゴールの高さ、リングの大きさも同じで、ボールは男子7号球、女子は6号球を使用します。
試合時間 10分間の4ピリオド制で、各ピリオドの間にそれぞれ2分、10分、2分のハーフタイムがあります。
制限時間
  • 24秒ルール
    ターンオーバーしてから24秒以内に1度目の攻撃を終らさなくてはいけない。
  • 8秒ルール
    ターンオーバーしてオフェンスになった場合、バックコートから8秒以内にフロントコートにボールを運ばなければいけない。
  • 5秒ルール
    ボールがデッドとなりスローインする場合と、フリースローをする場合、審判からボールを渡されてから5秒以内に終わらさなければいけない。
  • 3秒ルール
    オフェンス時にフロントコートの制限区域内(フリースローライン内)にとどまれるのは3秒以内です。
  • 14秒ルール(新ルール)
    オフェンス時に相手チームにファールされた時に残秒14秒を切っているとき、またシュートを外しリバウンドをとった場合、オフェンス時間は14秒にリセットされる。
など、以上全て一般のバスケットボ-ルと同じルールになっています。
ファールプッシング、ハッキング、キッキング、ホールディング、ブロッキング、オフェンスチャージングなどの反則も同じようにあります。 車椅子も体の一部のため、車椅子に行われた行為も反則となります。
以上のようにほぼ一般のバスケットボールと同じルールの中で競技が行われます。
ただし、車椅子バスケットボールと言う限りは、幾つか特有のルールがあります。
リフティング 当然のことながら車椅子から立ち上がる。足を前に突き出すといった行為は反則となります。
フリースローライン フリースロー時、車椅子の前輪(キャスター)がフリースローラインを超えていてもかまいませんが、後輪がラインを踏んでいる場合は反則となります。
ただし、ゲーム中にエンドラインやサイドラインを前輪が超えた場合は反則となり、 ボールを保持している者の前輪がフロントコートにあり、バックコートに移動した場合もバックパスの反則となります。
トラベリングと
ダブルドリブル
ボールを保持しているプレイヤーは、連続して2回まで車椅子をこぐ事が出来ます。
3回以上車椅子をこぐと、【3プッシュ】というバイオレーション(反則)で、相手チームのボールになります。 一般のバスケットボールで3歩走ると【トラベリング】になるのと同じ様なものです。
しかし、ボールを保持し2回車椅子をこいだ後、1回でもドリブルをすれば、またボールを保持し車椅子を2回までこぐ事が出来きます。この連続で車椅子をこぎながらドリブルをすることができます。 一般のバスケットボールで言う【ダブルドリブル】という反則は、車椅子バスケットボールにありません。
持ち点制
※重要
【クラス分け】
車椅子バスケットボールの選手には各々障がいレベルの重い者から軽い者まで順に1.0から4.5 の持ち点が定められ、試合に出る5人の持ち点の合計が14.0を超 えないようにチームを組まなければなりません。そのことにより、障がいの重い選手も軽い選手も等しく試合に出場する必要があるのです。 そこで選手は自分のクラス以上の働きをしようと日々練習しています。
1.0腹筋・背筋の機能が無く座位バランスがとれない為、背もたれから離れたプレーは出来ません。 脊髄損傷では第7胸髄損傷以上の選手で、基本的に体幹を回旋する事ができません。
2.0腹筋・背筋の機能がある程度残存している為、前傾姿勢がとれます。体幹を 回旋する事ができる為、ボールを受けたりパスしたりする方向に体幹の上部 を向ける事が出来ます。脊髄損傷では第10胸髄から第1腰髄損傷までの選手ですが、残存能力には個人差があります。
3.0下肢にわずかな筋力の残存があり、足を閉じることができます。骨盤固定が 可能となるため深い前傾から手を使わずにすばやく上体を起こすことができ ます。第2腰髄から第4腰髄損傷の選手及び両大腿切断者で断端長が2分の1以下の選手です。
4.0股関節の外転を使って、少なくとも片側への体幹の側屈運動ができます。 第5腰髄以下の選手及び両大腿切断で断端長が3分の2以上の選手、また 片大腿切断で断端長が3分の2以下の選手です。
4.5片大腿切断で断端長が3分の2以上の選手や、ごく軽度の下肢障害を持つ 選手、または健常者。どんな状況であっても両側への体幹の側屈運動が可能です。
※ただし健常者は出場できる大会が限られます。
※それぞれのクラスで残存機能が上位の運動機能を有する選手に対しては0.5ポイント加算される場合があります。
※ローカルの大会やリーグ戦のルールでは、45歳以上の選手に対しては持ち点を0.5ポイントマイナスするなど、独自のルールがある試合もあります。

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